profile
name : 中川 新(Arata Nakagawa)
division : Head of SCM, Head of Product

want.jpのサプライチェーンの新しいスキームを築く
SCMの統括としてサプライチェーンに関する業務から倉庫オペレーションまで広く管轄すると同時に、プロダクトの統括としても活躍中の中川。今回は自身のキャリアをサプライチェーンにフォーカスして話をしてもらいました。
「want.jpでは日本で仕入れた商品を、各国のマーケットプレイスで販売するビジネスモデルを採用していますが、データの蓄積が進むにつれて各国の売れ筋が把握できるようになってきました。すると、これまでの個別に仕入れて各国に送るというスキームでは、サプライチェーンの観点からすると非効率的になってしまいます。そこでより効率的な方法を採用すべく、新しいスキーム作りを私が担当しています」
中川とサプライチェーンの出会いは、大学院を卒業後に新卒で入社した外資食品メーカーです。サプライチェーンマネジメント部に配属され、サプライチェーンやロジスティクスの基礎を学んだと言います。
「国内ではまだまだサプライチェーンの分野は発展途上ですが、欧米では非常に力を入れていて、私が入社した企業も知見に富んでいました。その環境のおかげで、サプライチェーンの奥深さや面白さを知り、もっとこの分野を磨いていきたいと考えるようになりました」
同社で現場での業務構築をメインに担当していた中川は、より本質的なサプライチェーンの改善を目指すためにはシステムやITとの連携が不可欠だと感じました。そこで自分でもソフトウェアの知識を深めようと、国内の大手アパレル企業の情報システム部に転職し、システム導入やプロジェクトマネジメントを担当しスキルを身に付けていきました。

自分の強みであるサプライチェーンに関する知見を還元したい
want.jpにジョインしたのは2022年3月。自分の強みであるサプライチェーンに関する知見を還元し価値を提供できると感じたからだと話します。
「これまでのキャリアで、業務構築からシステム導入、現場のマネジメントから経営に関わるような部分など、サプライチェーンに関する業務を幅広く経験してきました。近しい領域でキャリアを作ってきた人でもここまで広範囲の経験を持っている人は少ないはずで、今回の転職ではこの経験やスキルを還元しつつ、自身でもやりがいを感じられる環境を探していました。どんな企業が自分にマッチしているかと考えたとき、すでに完成された企業よりも、これから仕組みや体制を構築していく段階の企業で貢献できるのではと考えました。
want.jpには『世界流通の次の当たり前を作る』という大きなビジョンがあります。一方で、このビジョンを達成するには、まだまだ多くのステップを登っていかなければなりません。その過程にこそ、自分がこれまで培ってきたサプライチェーンの知見が役立つと考えました」

心揺さぶられるものがwant.jpにはある
「ビジネスにはその時々のフェーズがあり、常にサプライチェーンの領域が会社の最前線でフォーカスされるとは思っていません。ただ、モノを扱うこの事業を継続している限り、必ずいつかサプライチェーンの課題に直面します。そのときに事業の成長を止めず、むしろドライブさせる役割となるようなサプライチェーンの体制や仕組みなどを整えているところです」
こう語る中川はサプライチェーンを“潤滑油”に例えてくれました。
「サプライチェーンは“鎖”という言葉からも連想できるように、物と人を繋ぐ役割を担っています。サプライチェーンそのものが売上を作ることはなくても、この存在なくしてはビジネスは回らない。ある意味、潤滑油のような存在がサプライチェーンなのかもしれません。want.jpが世界で戦うためには、必ずサプライチェーンの重要性がフォーカスされるときが来ると思っています」
最後にwant.jpでのこれからの展望について話してくれました。
「私はこれまでのキャリアをずっとこの領域で過ごしてきましたが、どうしても同じような課題や役割の繰り返しになるなど、心揺さぶられる機会が少なくなっていました。ただwant.jpはそうではなかった。want.jpでは“送料無料で世界中どこへでも商品を3日で届ける”ことを目指しています。壮大なプロジェクトですが、代表をはじめここに集まるメンバーは、本気で目標を達成する覚悟を持っており、まさに『世界に打って出よう』という心揺さぶられるものが、ここにはあると感じています。