profile
name : 一見 仁(Hitoshi Ichimi)
division : Product Manager

社会で感じたデジタル化の波。時代の到来を予期してインターネットサービスへ転身
want.jpに2022年の3月に入社し、現在はProduct&Dev部門に所属している一見。開発メンバーのプロジェクトやプロダクト開発のマネジメントを担当しています。
一見が学生時代を過ごした1990年代前半は、windows95の登場をはじめインターネットの黎明期と呼べる時代でした。
「私が在学した大学は当時としては先進的な設備を整えていて、93年の終わりにはすでに学内からインターネットブラウジングができる状態にありました。当時はwebサイトを立ち上げている絶対数が限られていましたが、その分大手企業の研究施設や著名な研究者に気軽にメッセージを送ることができました」。
相手からもダイレクトに反応が返ってくる環境で、各分野の第一人者に自分の研究に関する助言をもらうなど、新しい時代の到来を肌で感じたと言います。一方で課題意識も持っていました。
「デジタル化の波を実感した一方で、これから社会インフラが整っていかなければ、私が経験したような教育の機会が得られない人が増えてしまいます。いわゆるデジタル・ディバイドが拡大していくのではないかと危機感を持ちました」
この課題意識を解決するために一見は、新卒で大手印刷会社に入社。印刷業界はこれから必ずデジタル化の波が押し寄せてくると考えたからです。転機が訪れたのが入社して2年弱が過ぎた時期。社会ではADSLをはじめとしたブロードバンド接続が普及し始め、企業が積極的にインターネット事業に乗り出していました。一見が抱いていた課題意識を、社会全体が解決していく方向へ動き出していました。これからは本格的なインターネットサービスの時代が到来すると感じた一見は「それならば自分もインターネットの分野で働いていこう」と考え、楽天へと転職します。
「楽天では国際楽天市場を開発するチームに所属し、台湾を皮切りに中国、インドネシアへ進出する話が持ち上がりました。当時は開発部の人事マネージャーを担当していたのですが、自分がインドネシアを担当すると手を挙げました。大学時代にインドネシア語を履修していた経験があり、語学面はもちろん、海外出張にも対応できるなど自分がもっとも適していると感じたからです。日本と現地を行き来しながら、市場の立ち上げや運用までを担当しました。このインドネシアの立ち上げチームのメンバーとして一緒に働いたのが、代表でした」

want.jpには「面白そう」な仕事と「自分が求められる環境」の両方が揃っていた
一見は働く上で2つのポリシーを大事にしていると言います。一つは『面白そうなところで働く』こと、もう一つは『自分が求められた環境で働く』こと。転職を決断するときも、自分が大事にしているポリシーを優先してきたという一見。代表からのオファーがきっかけだったと言うwant.jpへの転職も、「面白そう」な仕事と「自分が求められる環境」の両方が揃っていたことが決断を後押ししました。
「転職のオファーを受けた当時は、仕事への不満はないものの、マンネリ化した日々に引っ掛かりを感じていました。今すぐ辞めて転職をしようと考えていた訳ではないのですが、これからのキャリアをどう歩むのか、自分の中で模索していた時期でした。そのタイミングでもらったのが代表からのオファーです。
楽天時代、インドネシアでの彼の働きぶりは印象的で、現地のメンバーのケアを含め『本当に素晴らしい若者だな』というポジティブなイメージが残っていました。楽天の退職後は頻繁に連絡を取り合う仲ではなかったのですが、わざわざアポイントを取って『副業でもいいから働いてほしい』と誘ってくれました。彼が望んでいることで手伝えることがあるならぜひにと、副業ではなく社員として転職することにしました」

働くことは人から求められることに自分の価値を提供すること
「自分にとって働くとは何かを考えると、それぞれの人が持っている、経験や能力、時間やアビリティを別の価値に置き換えることだと思っています。自分ができないことに対して、対価を払って依頼する。この営みが働くことではないかと」
これは見方を変えれば、人から求められることに自分の価値を提供することが、働くことだと言い替えられます。一見が『自分が求められる環境』を大事にしているのは、この考え方が根っこの部分にあるからです。
want.jpには『世界流通の次の当たり前を作る』というビジョンがあります。今はまだそのビジョンへ向けて舟を漕ぎ始めた段階ですが、「この企業なら目標を達成して新しいソリューションを提供できる」と一見は話します。
「現在はプロダクト周りの業務を中心に任されていますが、コーポレートITの分野も自分に期待される役割だと感じています。セキュリティやアカウント管理、PC管理といった部分は、組織が大きくなるほど重要度が増してきます。それから開発分野のグローバル化にも注力していきたいです。海外での経験や語学力という点は自分が提供できる価値です。これまでの経験や自分のスキルを提供して、want.jpの成長に貢献していきたいですね」